本記事は昔書いたものです(2019年頃)。
このような疑問に答えます。
記事の信頼性
- 奨学金を月15万円借りて、大学院の学費と生活費を捻出
- 日本学生支援機構の第二種奨学金(利息有)を利用
こんにちは、まさです。
これから奨学金を借りて大学院に進学しようとしている方はいますか?
私は大学院に進学する際に、日本学生支援機構の第二種奨学金(利息有)を利用しました。
月15万円借りて、学費と生活費をまかなっていました。
大学院卒業から4年ほど経った現在、毎月奨学金を返済しています。
本記事では、奨学金を借りて大学院に進学しようとされている方に向けて、私の経験を書きました。
奨学金を借りることに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
【体験談】奨学金を月15万円借りて大学院に進学した
就職ではなく、東大の大学院に行きたいという思いがあった
大学を卒業後は、東大の大学院に行きたいという思いがありました。
将来起業するために東大院を出てリスクヘッジしておきたい、学歴がほしいなどの理由で院試を受けました。
親から大学院進学を反対される
親に大学院に進学したいことを伝えたところ反対されました。
親とのやり取りは以下の通り。
父「就職せずに大学院に行くのは逃げだ」
私「(いや、目的意識はっきりしてるし)」
父「奨学金で大学院に行くって?自分で稼いだこともないのに。借金の重さを知らないのか?社会人の給料が少ないのを知っているのか?」
私「(国立大学の授業料なんて、2年間で108万円。車1台分にも満たない費用。将来車買わなきゃいい話)」
母「そうよ、そうよ」
私「(いつも通り父親に同調するだけか)」
おばあちゃん「東京は物価が高い。一人でやっていけるの?」
私「(東京も地元も物価変わらんだろ。ググればすぐわかるのに)」
奨学金は利子がかかるため、ある程度は親から学費や生活費を借りれないかなと考えていました。
しかし、親に反対されたため自費で行くことにしました。
新聞奨学生を検討したこともありますが、勉強の時間がなくなるのでやめました。
日本学生支援機構の第二種奨学金(有利子)を月15万円借りた
私は大学院進学にあたり、日本学生支援機構の第二種奨学金(有利子)を利用しました。
大学の成績がよくなかったので第一種(無利子)は利用できませんでした。
第二種は利子はつきますがよっぽどの理由がない限り借りられます。
借りた金額は以下の通りです。
大学院(2年間)
- 月賦変換回数:240回(20年)
- 月賦返還額:16,014円
ちなみに大学生時代も月5万円借りていました。お小遣い用です。
大学(4年間)
- 貸与総額:2,430,000円 ※月5万円×48ヶ月
- 月賦変換回数:180回(15年)
- 月賦返還額:14,700円
借入金額は合計で以下の通りです。
貸与総額:6,030,000円
あらためて見ると結構な金額です。
600万円の借金を抱えながら社会人デビューすることになりました。
【経験談】大学院時代は贅沢できなかった
奨学金を月15万円借りていたのですが、実際は月14万2千円しか使えませんでした。
これは機関保証人制度により、月8,000円を日本国際教育支援協会に支払っていたためです。
親に保証人になれば、人的保証制度によりこの費用は払う必要はありませんでした。しかし、私の場合、親が進学に反対したため、保証機関に連帯保証してもらう必要がありました。
もったいないお金でした。できるだけ親に連帯保証人になってもらうことで、この機関保証は利用しないほうが得です。
月14万2千円の内、7万円は家賃として使いました。
住んでいたのは東京都文京区根津のマンションです。(1階、17平米、5.5畳、鉄筋、大学院から徒歩1分)
残り7万円の中で食費や光熱費、交際費などを捻出していました。
生活に余裕はなかったですが、特にストレスはなかったです。
アルバイトは以下の2つだけやりました。
アルバイトはコスパが悪く、勉強に時間を充てたほうが効率的だと考えていたためです。
・請求書の審査の夜間バイトで月20万円(大学院卒業前の4ヶ月だけ)
・宅急便のヤマトの仕分バイト(授業料を稼ぐため)
美味しいものを食べに行ったり、飲みに行くことはできませんでした。
ただ、月14万円あれば東京であっても普通に生活できました。
授業料は2回親に払ってもらった
大学院の授業料は半期で約27万円でした。
実はこの授業料を母親が2回援助してくれました。
もし援助がなかったら、アルバイトで稼いでいたかと思います。
心配してくれていた母親に感謝です。
現在、毎月3万1千円を返済中。それほど負担は感じない。
大学院を卒業後、現在大手メーカーの営業として働いています。
入社4年目で年収550万円程度です。
毎月の手取りは平均26万円。残業時間は平均月30時間です。
毎月、約3万1千円を返済しています。(600万円を20年かけて毎月3万円ずつ返すイメージです。)
奨学金の負担はそれほど重く感じません。
大企業のため、ある程度の給料をもらえているからです。
ただ、月3万円の返済であれば、中小企業に就職しても返済していけるレベルだと考えます。
年収は年齢と共に増えていきます。
それに伴い、奨学金の負担も年々減っていきます。
収入や生活費をシミュレーションして、いけそうだと感じたら思い切って奨学金を借りたほうがいいです。
※入社1年目から返済は滞りなくできてました。入社直後は残業もできず給料が少なかったですが、会社の寮に入れたので余裕を持って返済できていました。
【結論】大学院進学のためなら奨学金はいくら借りてもいい
私は奨学金を借りて大学院に行ってよかったと感じています。
「月15万円を借りたとしても生活していけるのか?」という不安はありましたが、なんとかなりました。
一部母親に払ってもらった授業料はボーナスで返しました。
勉強は最高の自己投資だと思います。
若い時は限界まで自分にお金を使ったほうがいいです。
奨学金は借金ではありますが最もコスパのよい自己投資だと考えます。
あれだけ進学について揉めた父親も、就職して働き始めると態度が変わりました。
「自分一人の力でよくやった」「価値観を押し付けてしまってすまなかった」と。
大学院進学が自分のためになると信じているなら、奨学金を思い切って借りましょう。
私は奨学金をトータルで600万円借りましたが満足してします。
ブランド品や高価な車、飲み会にお金を使うよりも何倍も有意義な使い道です。
まとめ
今回、大学院に進学する際に奨学金を借りるか迷っている方向けに記事を書きました。